院長こらむ:桜とともに新年度が始まりました。

リーマンショック以来、株価低迷が続いていましたが、ようやく上昇の気運が見られるようになってきたようです。今年度予算も、税の無駄遣いをうたいながら、過去最高額となっています。しかし、政治の混乱に歯止めがきかず、日本の将来にまだ希望が持てない新年度開始となりました。
 医療では、2年に一度の診療報酬改正も行われました。全体でわずかな上昇となっています。今回は、地方病院の医師不足や、救急医療・産婦人科・小児科診療の手薄を補うことに重点が置かれています。当院のような診療所は、残念ながら、下がりそうです。これも国の方針ですから仕方がありません。それなりに、真摯に診療に取り組む以外ないでしょう。しかし、勤務医の報酬を上げるため、病院の診療点数を上げることには賛成ですが、はたして、勤務医の給料に反映されるのでしょうか。特に、地方の公的病院は赤字に悩んでいますので、即昇給にはならない気がします。国による監視機構が必要ではないでしょうか。
 地方の医療崩壊は、研修医制度から始まっていると思います。医学部卒業後、2年間は、医局に入らず、自分の希望する病院で研修するようになりました。これが、大学医局の人数不足となり、これまで医局より派遣されていた地方病院に医師を送れなくなり、逆に、科によっては引き上げをしています。研修医が、皆、症例数も多く、設備の整った都会の病院を希望するのは、当たり前のことです。一度味わった甘い蜜は捨てがたく、苦労も多く、知識の要求に満足できない地方には、なかなか足は向きません。少々餌をぶらさげても、何の役にも立たないでしょう。もっと根本的な国の政策が必要ではないでしょうか。
 医療は、知識や技量だけを磨けばいいものではありません。ヒトがヒトを治すのですから、治す側のヒトが最も重要です。新年度には、新しいDrが誕生します。ぜひ地方に目を向けてくれるDrが多くなることを期待しています。

熊本城の桜は、3分方散り始めていました(4/3)  
  昨年4月に熊本城内に復元された本丸御殿大広間(対面所)です。このほか、数寄屋(茶室)と大台所が復元されています。総事業費約54億円だそうです。