院長こらむ:アンチエイジングのお話 その6

加齢にともない、体内から分泌されるいろんなホルモンも低下することが知られています。これらのホルモン低下が、老化現象と関係してきます。今回は、その中で、私の専門科に関係のある、男性ホルモン(テストステロン)について、簡単に述べてみたいとおもいます。 テストステロンは、主に精巣(睾丸)より分泌され、その他に、わずかながら、副腎からも分泌されます。思春期になると、精巣からのテストステロン分泌が高まり、男性の二次性徴(男らしくなる)発現を起こし、性衝動を促し、精子形成が盛んになります。また、筋肉量も増し、筋力を強くします。この時点で、男女差がはっきりしてきます。脂肪も少なくなり、集中力も増し、より積極的な精神活動をもたらすと言われています。一方、加齢にともない、テストステロン分泌が低下してきますと、思春期と逆の方向に向かうことになります。つまり、脂肪が増し(中年太り)、代謝機能も低下し、いわゆるメタボリック症候群になりやすくなります。また、当然、性機能も低下し、うつ状態にもなりやすく、認知機能も低下し、筋力低下、骨密度減少(骨粗鬆症)も起こります。これらの状態を、テストステロン低値と関連づけて、最近、泌尿器科領域では、LOH(late onset hypogonadism)症候群 という診断名がよく使われています。治療には、テストステロンの補充療法が行われます。日頃の予防には、私見ですが、常に刺激を求めるのもいいかもしれません。賦活しなければ退化します。しかし、リスク?もともないますので、ご注意を。
3年前より毎年春に宮古島(沖縄県)に行っています。宮古島が大好きになっています。今年、1月には、隣の伊良部島とを結ぶ全長4Km弱の橋が完成していました。珊瑚礁の海の上をドライブ出来、快適です。

橋の途中に駐車スペースを設けてあり、珊瑚礁・群青の海を見渡せます。
伊良部島からの眺望